ベトナム国立交響楽団

指揮・本名徹次が率い来阪公演 郷愁の音一歩ずつ磨き

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 日本とベトナムの外交関係樹立45周年を記念して7月、ベトナム国立交響楽団(越国立響)の来日公演が大阪と東京で開かれる。楽団を率いるのは、タッグを組んで18年目になる音楽監督兼首席指揮者の本名(ほんな)徹次。ベトナムの風土と人々を愛し、演奏レベルの向上に情熱を傾けてきた。

 本名は福島県郡山市出身。1995~2001年に大阪シンフォニカー(現大阪交響楽団)の常任指揮者、98年からは名古屋フィルハーモニー交響楽団の客演常任指揮者を兼務した。00年、名古屋フィルとのツアーで訪れたハノイで、ノスタルジックな街の風景に心をつかまれたという。「仏植民地時代の面影が残る建物の前に屋台が並び、夜になると店先を照らすオレンジ色の裸電球が一面に輝いていた。『アルルの夜景を描いたゴッホの絵のようだ』と見とれました」と振り返る。

 この時の会場になったハノイのオペラハウスの建設年は、本名が敬愛する作曲家のマーラーの死没年と同じ1911年だった。「没後100年の2011年にここでマーラーの(交響曲第)9番をやりたい」という考えがふと浮かんだという。共演した越国立響のチェリストから「私たちの楽団を助けてほしい」と頼まれ、「やる」と即答した。

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