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障害者が家庭に近い環境で共同生活を送るグループホーム(GH)に障害の重い人が入れない「待機」の状態が生じている。国や自治体は障害者の生活の場を従来の大型施設からGHなどの地域へと移行を進めており、親の高齢化などでニーズも高まっているが、受け入れ態勢が追いついていない。国は待機の実態を把握しておらず、福岡市のNPO法人が調査に乗り出した。【青木絵美】
「いち、にの、よいしょ」。4月下旬、福岡市早良区に住む服部美江子さん(64)が、体重約40キロの長男剛典(たけのり)さん(39)を抱き上げソファに移動させる。テレビを楽しむ剛典さんに目を細めるも「家族で介護できなくなっても、息子は地域で暮らしていけるのか」と美江子さんは漏らす。
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