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手で見るいのち

(7)ようやく開いた大学の扉 ICUの決断

大学の化学実験で、補助役の鳥山由子先生(左)の助けを借りてガラスで実験器具を作る八木陽平さん=「明日への大学 続編」(国際基督教大学教養学部理学科)より

 1982年冬、東京都三鷹市にある国際基督教大(ICU)の一室に理学科の教員約25人が集まり、激しい議論を交わしていた。議題は、ICUで物理を専攻することを希望している筑波大付属盲学校(現筑波大付属視覚特別支援学校)の3年生、八木陽平さん(53)の受験を認めるかどうかについてだった。

 「目が見えないと他の学生と同じように実験ができないのではないか」「視覚に障害があっても実験をする方法はあるはずだ」

 賛成と反対で意見は二分していた。受験は年明けに迫っていたが、年内では結論には至らなかった。

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