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 一人一人の名前を見ると、この人が確かに生きていたのだと感じる。遺骨や遺品が納められ、記名された無数の箱が並ぶ。

 東京の郊外、高尾山の近くに、労災認定された故人の霊を慰める「高尾みころも霊堂」が建つ。厚生労働省所管の独立行政法人が運営し、労災保険法が施行された1947年以降、25万7000人余がまつられている。

 霊堂の外にはその年に亡くなった人数が刻まれた石碑がある。「三千三百五十四名」「三千四百五名」「三千…

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