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インテリアライト

パンで製作 温かな光が評判 中身は食べます 神戸・モリタ製パン所 /兵庫

薄明かりの中で光るパンプシェード=神戸市中央区で、木田智佳子撮影

 一見、パン。でも光る--神戸市のアーティスト、森田優希子さん(32)が、廃棄される運命だったパンから試行錯誤して生み出したインテリアライト。SNSなどで評判になり、フランスなど海外の展示会や雑誌でも取り上げられた「光のパン」は、神戸・北野の小さなアトリエ「モリタ製パン所」で、森田さんと3人のスタッフが一つ一つ手作業で製作している。【木田智佳子】

     森田さんは、神戸市内の高校を卒業後、京都市立芸術大で版画を学んだ。学生時代にパン屋でアルバイトをしている時、香りや焼き色、形など一つとして同じでない奥深さに魅せられ、同時に時間がたつと廃棄されることを悲しんだ。

    一つ一つ手作業でパンプシェードを仕上げる森田優希子さん(右)とスタッフ=神戸市中央区で、木田智佳子撮影

     処分されるパンを持ち帰り、食べる以外の使い方を考えようと顕微鏡で見たりカビの経過を観察したり独自に研究。パンの柔らかい中身(クラム)をくり抜いて太陽にかざすと光る瞬間があり、「ライトにしてみよう」とひらめいた。白熱球を入れて焦がすなどの失敗をへて在学中の2007年に“初代”を完成させ、「パンプシェード」と名付けた。

    中をくり抜き乾燥させて樹脂を塗る作業が繰り返される。まるでパン屋さんで焼きたてが並んでいるよう=神戸市中央区で、木田智佳子撮影

     就職後も週末に試作しては手作り市に出品。パンプシェード作りの比重が増えて退職し、16年に実家のある神戸へ拠点を移して本格的に製作を始めた。

     原材料は強力粉、薄力粉、塩、イーストとLED。クラムを抜き十分に乾燥させて樹脂を塗り重ね、ハンダ付け作業などをして、完成までは2週間ほど。コンセントタイプの細長いバゲットや丸形のブール、電池で光るクロワッサンなど7種類あり、価格は5500~1万5000円(税別)。抜いたクラムは、クルトンやお菓子にするなど再利用している。森田さんは「パンが誰かの元で温かな光を放っていると思うとうれしい。自分にしかできない方法でパンの魅力を形にしていきたい」と夢を語る。

     県内では神戸市中央区栄町通3の「bearhoff」で販売。モリタ製パン所のホームページ(pampshade.com)でも購入できる。

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