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茨城県立中央病院

勤務医23人 過労死ライン超える

茨城県立中央病院の時間外勤務実績(2017年度)。年間1146時間に達した整形外科医もいる(画像は一部加工しています)

 2次救急指定されている茨城県立中央病院(笠間市鯉淵)で2017年度、全体の約18%にあたる勤務医23人に時間外労働の「過労死ライン(月80時間)」を超える月があったことが毎日新聞が情報公開請求で入手した文書で分かった。時間外労働が年間計1146時間に上った医師もおり、医師の不足や偏在を背景に、24時間対応の総合病院で過酷な労働が常態化している現状が浮かんだ。【加藤栄】

     毎日新聞は今年4~5月に、同病院のほか、「県立こころの医療センター」(同市旭町)と「県立こども病院」(水戸市双葉台3)の県立3病院に対して、勤務医の時間外労働に関する記録を県条例に基づき情報公開請求した。

     開示された時間外勤務実績によると、17年度に県立中央病院で勤務した医師は130人。同病院によると、免許を取ったばかりの研修医や、地域医療支援と研究を兼ねた「寄付講座」で大学から派遣された医師も含まれている。

     このうち過労死ラインを超える月があったのは23人だった。診療科別にみると、整形外科が4人(全体8人)で最も多く、産婦人科3人(同10人)、循環器内科3人(同9人)、麻酔科医3人(同9人)--と続く。最も多かった医師は整形外科医で、年間累計は1146時間。10カ月で過労死ラインを超えており、138時間を記録した月もあった。勤務時間はタイムカードではなく、自己申告に基づき算出しているという。

     同病院は2次救急に指定されており、24時間対応するため、夜間も当直体制を敷いているほか、緊急手術が必要な場合に呼び出す「オンコール」の制度も実施している。特に整形外科は交通事故などに伴う緊急手術のほか、入院患者の包帯の交換などで勤務が長引きやすいという。

     労働基準法では、労使協定を結んで労働基準監督署に届ければ、法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える労働が認められる。同病院の協定では「月60時間、年540時間未満」まで認められるが、64人にこれを超える月があった。

     一方、県立こども病院は2人が過労死ラインを超える月があった。こころの医療センターはゼロだった。

     県立中央病院の担当者は「大きな問題と考えている。医師不足の一方で、医療の高度化に伴い仕事が増えている。作業補助者を増やすことで負担軽減を図りたい」としている。

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