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猫といっしょに年をとる

高齢化社会が進む中、ともに老いていく飼い猫との向き合い方について、長年猫と暮らす動物ライター、加藤由子さんがエッセーをつづります。

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猫といっしょに年をとる

子猫返り治療法=加藤由子

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大丈夫? いっしょにネンネ、しましょうか?
大丈夫? いっしょにネンネ、しましょうか?

 チビが、左前脚を床につけると痛むらしくピョコタン、ピョコタンと歩いていた。指先から肩までを調べてみたが原因がわからない。少し様子をみることにした。というのも、チビは最近、テーブルにダイレクトに飛び乗ることはなく必ず椅子を経由する。加えて椅子を経由するときに、椅子の上にある座布団と一緒にズリ落ちることもある。推定12歳の彼女は、すでにジャンプ力が衰えているのだ。どこかにぶつけたのかもしれないと思ったからだ。

 その日、チビは信じられないほどの超甘えぶりを見せ始めた。「抱っこ、抱っこ」とつきまとい、抱くと膝から胸へとよじ登り、まるで襟巻きのように張りついてきた。ソファで腕枕をして寝かせ、寝入ったところで離れようとしても「いやだ~」と追ってくる。

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