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旅するカモメ

新たな旅のスタイル「ボーダーツーリズム(国境観光)」を紹介。対馬・釜山(韓国)、稚内・サハリン(ロシア)など、ボーダーの多彩な楽しみ方をお届けします。

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ボーダーツーリズム 稚内/上 最北端の「玄関口」

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稚内港にある北防波堤ドーム。戦前、稚内駅を降りた乗客はこの中を通って樺太への連絡船に乗り込んだ
稚内港にある北防波堤ドーム。戦前、稚内駅を降りた乗客はこの中を通って樺太への連絡船に乗り込んだ

 北海道稚内市は日本の北端に位置し、晴れた日には宗谷海峡をはさんで約43キロ離れた対岸の島、サハリン(ロシア)を肉眼で見ることができます。稚内は先史時代から現代に至るまで、北方の世界への玄関口であり、そして日本でも数少ない「国境のまち」です。

 江戸時代から明治の初めまでは、今の市街地から北へ30キロほど離れた宗谷岬や宗谷地区が政治や経済の中心でした。このエリアには、江戸時代に建立された宗谷厳島神社や、間宮林蔵がかつて樺太と呼ばれたサハリンに旅立ったとされる記念碑、帝政ロシアの南下に備えて東北諸藩が警備した陣屋の跡地などがあります。またロシアとの国交が悪化した1902年に国境防備のため建築され、日露戦争で海上監視の役目を…

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