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がんドクトルの人間学

超高齢社会を生きるには=山口建(県立静岡がんセンター総長)

 最近、「人生100年時代」という言葉をよく耳にします。イギリスのグラットン教授らが著書「ライフシフト-100年時代の人生戦略」の中で、2007年生まれの日本人の半数は107歳まで生きると強調し、注目されました。いにしえより、長寿はめでたいこととされています。しかし、昨今、医療・福祉・介護・年金などの社会保障分野における負担増や、高齢者のケアに必要な人材不足などの理由で、超高齢社会を否定的にとらえる風潮が広まっています。また、お年寄りに尋ねても、「楽しいことがないから早くあの世に行きたい」といった答えが返ってくることもよく経験します。

 私は、1950年の生まれで、生まれたときの平均寿命は58歳とされていました。平均寿命とは、その年に…

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