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電車の放送

やさしくない 日本で暮らす外国人 長文・敬語避けて 日本語教室調査

実際に流れているアナウンスの内容

 鉄道のアナウンスは、外国人に伝わっているのか--。日本語教室を運営する企業組合「にほんごの会」が首都圏の鉄道のアナウンスを調べたところ、文章が長かったり敬語が多かったりしてわかりにくいことが浮き彫りになった。災害情報を外国人に伝えるために考えられた「やさしい日本語」を自治体などが取り入れる中、同会は「アナウンスを『やさしく』言い換えることは不可能ではない」と訴えている。【金秀蓮】

     調査は2017年11~12月、日本滞在歴が1年以上または日本語学習歴が6カ月以上の外国人21人を対象に実施した。同会が首都圏を走る電車と新幹線の計23路線のホームや車内に流れるアナウンスを、計28時間11分録音。外国人に聞いてもらい、わかりにくい表現を調べた。

     その結果、「まもなく○○駅です。出口は左側です」などのアナウンスは、ほとんどが聞き取れた。次の駅や出口、乗り換えの案内は内容がある程度予測でき、文章も短いため理解しやすかったとみられる。

     一方、ほとんどが聞き取れなかったのが事故関連の情報だった。今回の調査では、外国人が最も知りたいのは電車の遅れや地震、事故の情報ということも明らかになった。だが、「○○駅にて人身事故が発生しております。安全確認を行っていた京浜東北線は運転を再開し、遅れが出ております」というやや長いアナウンスについては、人身事故と運転再開の情報が3人、遅れが2人しか理解できなかったという。

     「やさしい日本語」は外国人の避難誘導に課題を残した1995年の阪神大震災をきっかけに、弘前大の佐藤和之教授の研究グループが考え出した。研究グループが作ったやさしい日本語を作るための指針(13年)には、難しいことばを避ける▽文を短くする▽名詞を説明する修飾語を単純にする--などが挙げられている。現在は災害情報だけではなく、行政や生活情報を伝えるために活用する自治体も増えている。

     同会代表の遠藤織枝さんは「『扉』を『ドア』、『遅延が生じる』を『遅れる』などとわかりやすく表現している路線もあり、やさしく言い換えることは不可能ではない」と指摘。20年東京五輪・パラリンピックに向け、観光客が増えることも念頭に「短い文章にする、ゆっくりと話す、敬語を減らす、などに注意して改善してほしい」と話している。

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