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旧優生保護法を問う

/1 厚生官僚「優生」放置 「矛盾感じたが」動かず

「優生手術について課内で議論になったことは一度もない」。厚生省精神衛生課技官だった男性が言った=東京都内で2018年4月26日、上東麻子撮影

 旧厚生省の公衆衛生局長が1973年、旧優生保護法が強制不妊手術を行う根拠を事実上否定していた。70~80年代に同省精神衛生課にいた複数の医系技官(精神科医)やキャリア官僚たちが当時を振り返った。

    ◇

 「あの頃からみんな、古い法律だと矛盾を感じていた」

 70年代に精神衛生課長を務めた精神科医の男性(85)が言った。当時は臨床経験を積んだ医師が技官として入省していた。男性も精神障害者の社会復帰を支援する先駆的なデイケア開発が認められ、招請された。

 精神医療に光が当たっていなかった時代にあって、「差別されている精神障害者を救う」と意欲に燃えていた。全国にデイケアを普及させようと打ち込んだ。旧法に「矛盾を感じていた」が、多忙な日々の中で意識に上ることはなかった。

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