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旧優生保護法を問う

/1 欠いた当事者意識 医師官僚、法の矛盾見ぬふり

 旧厚生省の公衆衛生局長が1973年、旧優生保護法が強制不妊手術を行う根拠を事実上否定していた。70~80年代に同省精神衛生課にいた複数の医系技官(精神科医)やキャリア官僚たちが当時を振り返った。

    ◇

 「あの頃からみんな、古い法律だと矛盾を感じていた」

 70年代に精神衛生課長を務めた精神科医の男性(85)が言った。当時は臨床経験を積んだ医師が技官として入省していた。男性も精神障害者の社会復帰を支援する先駆的なデイケア開発が認められ、招請された。

 精神医療に光が当たっていなかった時代にあって、「差別されている精神障害者を救う」と意欲に燃えていた。全国にデイケアを普及させようと打ち込んだ。旧法に「矛盾を感じていた」が、多忙な日々の中で意識に上ることはなかった。

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