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■独り舞 李琴峰(り・ことみ)さん 講談社・1728円
台湾出身の著者が初めて日本語で書いた小説だ。心に傷を持ったレズビアンの主人公が死を考えながら、台湾、日本、豪州と越境する。性的少数者(セクシュアルマイノリティー)の街頭行動「プライドパレード」の場面が象徴的に描かれ、悲痛な物語を現実社会とつなげている。「必要とする人に届いたらうれしい。何かの励ましになればいいなとも思う」と話す。
主人公は台湾から日本に渡り、会社員として働く女性。彼女は迎梅(インメー)、紀恵、小恵(シャウフェー)など、コミュニティーごとに複数の名前を名乗る。死への意識を語る主人公の序盤のセリフが胸を突く。
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