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東日本大震災の津波で当時の町長と職員合わせて40人が犠牲になった大槌町の旧役場庁舎について4日、元町農林課の男性職員(当時29歳)を亡くした母親の佐藤芳子さん(64)=同町吉里吉里=らが、「旧庁舎解体は震災遺構としての価値評価を誤った不当な財産処分」などとして、町に解体工事の執行停止を勧告するよう求める住民監査請求をした。
拙速な解体に反対する遺族が公に声を上げるのは、3月町議会で解体予算が可決されてから初めて。平野公三町長(61)は「目にするのがつらいという町民に寄り添う」と18日にも解体工事を始め約1カ月半で撤去することを明らかにしているが震災当時、防災担当(総務課主幹)だった平野町長には、職員と町民の命を守れなかった説明責任が求められそうだ。
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