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欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会が5月28日、ストローや綿棒などの一部の使い捨てプラスチック製品の流通を禁止する新たな規制案を加盟国に提示した。プラスチックごみ削減に向けた欧州の熱心な取り組みの背景には、深刻な海洋汚染のほか先進諸国の「ごみ捨て場」として機能してきた中国の廃プラスチック輸入禁止が背景にあることは本欄で紹介した通りだ(「使い捨ての包装は全廃へ 欧州のプラスチックごみ対策最新事情」)
しかし今回の規制案の裏には別の重要な要素がある。それは規制対象となる製品の多くはEU内で生産されていない点だ。域内産業への影響を最小限に抑えながら世界の環境規制の主導的立場を演出するEUのしたたかな戦略がのぞく。
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