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牛乳瓶のふた 直径3センチに詰まる少年の心

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「これでもまだ、ほんの一部なんです」と紙キャップのコレクションを見せる和田安郎さん=宮城県富谷市で、梅田啓祐撮影
「これでもまだ、ほんの一部なんです」と紙キャップのコレクションを見せる和田安郎さん=宮城県富谷市で、梅田啓祐撮影

 牛乳瓶のふた(紙キャップ)を集めて実に約60年。大学非常勤講師の和田安郎さん(71)=宮城県富谷市=が直径約3センチの円形に寄せる思いは、時がたっても変わらない。ふた集めの醍醐味(だいごみ)って何だろう。

 「ゴミじゃないですよ、偉大なる小物です!」

 机の上に置かれたのは薄茶色をしたボロボロの菓子箱。年季を感じさせる表面には「珍しい牛乳のふた」という筆の跡が。これって、もしかして。「そう、僕が書いたの。60年前にね」。イタズラっ子みたいに笑う和田さんを横目に箱を慎重に開ける。色彩豊かな紙キャップが顔をのぞかせた。独特な配色を施したもの、牛の絵を描いたもの。個性が目を引きつける。

 生まれも育ちも仙台市の和田さんは、市の保健所次長や科学館長などを歴任。現在は宮城学院女子大で食品衛生学の非常勤講師を務める。愛蔵のキャップとは、牛乳が入ったガラス瓶をふさぐ紙製のふたのこと。「紙栓」とも呼ばれる消耗品だ。約4000種、実に計1万2000枚以上を所蔵している。

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