メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

旧優生保護法を問う

/3 産科医主導で「選別」

 「当時は優生思想を反映した法律があり、産婦人科医は、法に基づき国や親の要望に応えた」。日本産婦人科医会の木下勝之会長(77)が振り返る。同会は、旧優生保護法が施行された翌年の1949年に設立され、優生保護行政を後押しした日本母性保護医協会(日母)が前身だ。

      ◇

 旧法は議員立法で成立した。提案したのは、参院議員の谷口弥三郎氏や衆院議員の太田典礼氏(いずれも故人)ら産婦人科医だった。谷口氏が死去した後の63年に発行された業界誌には「思いやりの行き届いた」「理想を抱き邁進(まいしん)した」など故人をしのぶ記事が並ぶ。

 一方で谷口氏は、障害者らへの差別的表現を繰り返した。48年11月の参院厚生委員会。「浮浪者とかごく下の階級、乞食みたようなもの(議事録のまま)」にも「どしどし保健所の医師が申請して(略)不良分子の出生を防止する」よう厚相に強制不妊の推進を求め、対象を遺伝性以外の「精神病」「精神薄弱」(当時の病名)に広げた52年の法改正でも中心的役割を担った。反対意見も国会議事録上は皆無で、社会的な反発もなかった…

この記事は有料記事です。

残り885文字(全文1349文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 映画『鬼滅の刃』興収300億円に向けファン団結「煉獄さんを300億の男に」 『コナン』に似た運動

  2. 行方不明者捜索中に「逃走」の警察犬クレバ 兵庫県警捜査員が無事保護

  3. #排除する政治~学術会議問題を考える 「だんまり決め込むなら、学術会議はなくなったらいい」木村幹教授の痛烈投稿 その真意は

  4. 史上最大級の「ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス」発売へ 通常の約7.3倍 まるか食品

  5. 漫画で解説 JAL再上場の巻

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです