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セクハラ問題

みなかみ町長が続投表明 町民の批判高まる

本会議の開会前に傍聴席に目をやる前田善成町長=みなかみ町役場議場で2018年6月5日午前8時49分、畑広志撮影

 群馬県みなかみ町の前田善成町長(50)が女性にキスなどをしたとして強制わいせつ容疑で県警に告訴された問題を巡り、5日開会の町議会で、町長に対する不信任決議案が一部町議から出された。否決されたが過半数が賛成した。5月に全会一致で可決された辞職勧告決議に続き、議会から突きつけられた「NO」。前田町長は「重く受け止めているが、犯罪的なもの、セクハラ的なものはない」として、改めて続投を表明したが、町民からは批判の声が高まっている。【鈴木敦子、畑広志】

    議会、不信任案を否決

     「町政に対する信頼を回復し、町政の一日も早い正常化を求める」。町議会の開会直後、不信任案を提出した久保秀雄議員が、賛同した町議11人を代表し、その内容を読み上げた。

     これに対し、前田町長は「事実関係を調査していただければ、犯罪的、セクハラ的なものはしていないことが判明する」と弁明した。

     その後、不信任案に反対する町議3人と賛成する町議2人がそれぞれ討論に立った。

     反対派は「百条委員会や特別委員会を設置し、事実関係を町民に知らせることが議会の本来の役割」(林誠行氏=共産)、「この事象だけで万死に値するか時間的猶予を与えてほしい」(戸田宣男氏)と主張した。

     賛成派は「発端となったセクハラ問題はもちろん町民にまん延している不信感を真摯(しんし)に受け止めていない町長の姿勢が問題」(山田庄一氏)、「公人と個人を分けること自体が不可解。ブログは一方的で、反論できない女性の立場はどうなるのか」(高橋久美子氏=公明)と批判した。

     評決の結果、議員18人のうち12人が賛成したが、可決に必要な4分の3(14人)には届かず、否決された。

     閉会後、不信任案を提出した久保氏は「残念の一言。議会として自浄能力がなかったことになるが、この混乱を収めるために何とかしなければいけない」と話した。

     賛成派からは「共産党に裏切られた」との恨み節ももれた。前日夕までは不信任案に賛成する意向を示していたという。

     一方、反対した桑原一郎氏は「昨年秋の町長選で後援会長として(前田町長を)支えた。政策に期待している」と擁護した。

       ◇  ◇

     この問題は、4月18日夜、町内の団体の飲み会に参加した前田町長が、団体の女性職員に抱き付き、キスをしたなどのセクハラ行為をしたとして、女性からの告訴を受け県警が強制わいせつ容疑で捜査している。関係者によると、これまで前田町長は「公務多忙」などを理由に警察の任意聴取に応じていないとみられる。

    一問一答

     前田善成町長の記者会見での主なやり取りは次の通り。

    (冒頭)プライベートで起こしたことに対し、不信任案が出され、否決していただいた。住民に対し、反省し、謝罪していきたい。セクハラや事件にあたるようなことを起こしたつもりはない。相手(被害者)が逃げられるような場所だったと思っている。本人の気持ちが変わるなどしたのなら、反省したい。

     --不信任案提出をどう受け止める?

     ◆それは議会の持っている権利。議員の良識の中でこういう形(否決)になったと思う。

     --過半数を上回る「賛成」。今後の議会運営は?

     ◆町が停滞したままでいいのか。政策を一つ一つ説明し、話をすることで、互いの溝を埋めていけると思っている。住民のことを考えて、是々非々で判断してもらえるだろう。

     --これまで「行為」は認めていたが一転「セクハラはない」と言うのか?

     ◆終始一貫、セクハラを認めたつもりはない。居直りではない。

     --合意だったと?

     ◆行為自体はあったが、セクハラでも犯罪でもない。

     --町長という立場で飲み会に出席していたのに、なぜ「プライベート」を強調する?

     ◆町として1次会は公務。町長という立場で参加することもあれば、個人の飲み会に参加することもある。

     --捜査の結果次第で進退を考える?

     ◆はい。

     --「黒」なら辞めるということか?

     ◆はい。

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