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大阪府警

障害児虐待被害11人 元施設職員、追送検へ

大阪府警本部庁舎=加古信志撮影

 大阪府内の障害児入所施設で男児にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ罪で起訴された元施設職員、一丸昌弘被告(27)=大阪市城東区=が、他の入所児童ら数人に暴行してけがをさせたなどとして、大阪府警は近く、傷害と強制わいせつの疑いで追送検する方針を固めた。施設側は計11人が被害を受けたことを確認し、保護者らに謝罪。府警は虐待が日常化していた疑いがあるとみている。

 一丸被告は昨年11月に施設で男児の下半身を触ったとして、今年3月、強制わいせつ容疑で逮捕された。「男児を恥ずかしい気持ちにさせ、言うことを聞かせようと思った」と供述しているという。

 施設を運営する社会福祉法人や自治体の調査で、男児や男子生徒計11人が風呂場などで、下半身を触られる▽尻をたたかれる▽水をかけられる--などの被害を受けていたことが分かった。首などに皮下出血があったケースもあり、一丸被告と当時の施設長が保護者らに謝罪した。

 府警はこのうち、児童らの証言で被害が裏付けられた数人分について追送検する方針。

 軽度の知的障害がある入所者の男児の父親によると、施設側から男児がわいせつな行為を受けたと説明されたが、男児はうまく被害を申告できなかった。父親は「子供は自分できちんと説明できない。施設は今後、子供の心のケアを一番に考えてほしい」と話した。

 法人によると、施設には知的・身体障害がある児童ら約40人が入所。日中は約30人の職員が勤務している。法人幹部は「職員の研修を強化した。入所者との信頼を築けるよう見直しを進める」と話した。

 障害者施設の職員による虐待は全国で増えている。厚生労働省によると、2016年度は401件あり、前年より約2割増。都道府県別では大阪が53件で最多だった。被害者の種別では知的障害が約7割を占めた。【村田拓也、伊藤遥】

死角ない工夫を

 津崎哲郎・NPO法人「児童虐待防止協会」理事長の話 外部の目が届かない閉鎖的な施設では、職員が児童をコントロールする目的で手を上げたり、わいせつな行為をしたりすることが起こりがちだ。児童は障害でうまく話せない場合もあり、被害が表面化しないケースも多いだろう。被害を防ぐには職員研修に加え、第三者の目が届きやすいよう施設内に死角を作らないなどの工夫も必要になる。

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