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サプライチェーン全体への働きかけが不足
持続可能な社会の実現のために企業はどんな努力をしているか--。「市民目線」で企業活動を評価する「企業のエシカル通信簿」プロジェクトが展開中だ。この春、公表された2回目の調査結果では、個々の会社では、原料や資材の調達基準や方針を掲げているものの、それをサプライチェーン(生産、物流を経て商品が消費者に届くまでのつながり)全体に働きかける取り組みはあまり進んでいないことが浮き彫りになった。
エシカルは「倫理的・道徳的」の意味。「この通信簿は、買い物や就職などの際に企業を選ぶ一つの指標にするのが目的です」と企画した「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」共同代表のすぎ(木へんに久)本育生さん(64)は説明する。商品の質や性能だけでなく、「企業が社会的に公正な活動をしているかどうかを加味して選択しよう」という呼びかけでもある。
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