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玄海原発との半世紀/11 物言わぬ風土 /佐賀

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 5月24日早朝、玄海町有浦下の農業、青木一(80)は玄関前に新聞を取りに出た。新聞受けには購読する佐賀新聞とは別に、ビニール袋に入った毎日新聞があった。新聞には付箋が貼られ、佐賀面で九州電力玄海原発に反対する自分の記事が載っていた。メモもなく、送り主は分からなかった。

 同じことが昨年、別の町民にもあった。「(玄海原発は)ない方がいい」と話したことが記事になった女性は、その約1週間後、自宅前に置かれていた毎日新聞を見つけた。漁村である女性の集落の人々は原発建設による補償金を受け取り、原発賛成派が多い。新聞を“無言の圧力”と感じた女性は「もう取材は受けない」と取材した記者に伝えた。

 「玄海町は何も言えない町なんだなって、つくづく思いました」。諸浦地区の印刷業、平山潮恩(みちお)(59)は同じような経験を振り返る。

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