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人が頭に浮かべた内容を外から読み取る。こんなSFのようなことが、脳の計測や人工知能(AI)技術の向上で夢物語でなくなってきた。障害者などの意思伝達の手段が広がる一方、内心の自由を侵しかねない倫理的問題もはらむ。最新事情を取材した。【松本光樹】
●血流の変化を学習
「まだそんなに鮮明ではありませんが、なんとなく分かるでしょう?」。京都大の神谷之康(ゆきやす)教授がモニターを指さした。画面の左側に表示されているのはミミズクやカモの画像。一方、画面右側の画像はめまぐるしく変化したかと思うと、次第に左側と似たような像を結んでいった。
左の画像は被験者が見ている実際の写真。右は、被験者が見ている画像を脳活動を元にAIで推定したものだ。
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