連載

非営利法人「善意」の陰で

市民の善意で運営し、営利を目的としないはずの「特定非営利活動法人(NPO法人)」が売買されているのではないか--。取材班は取材を積み重ね、当事者たちから証言を得た。

連載一覧

非営利法人「善意」の陰で

NPOの信用、逆手 逮捕の男「詐欺用口座、簡単に作れた」

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 善意で運営されているはずのNPO法人が詐欺の舞台装置になっていた。約1億円を集めて刑事事件化した埼玉県春日部市の「ライフプラン」。「金が欲しかった」。グループの手足となって、詐取金の振込口座を開設した50代の男が、その手口を明かした。

 「(NPO法人の売買を)手伝ってほしい。50万円払う」。当時失業中だった男は2011年夏ごろ、東京・秋葉原の路上で声をかけられた。「金が欲しかった」。男は応じ、指示通りに東京都新宿区のビルにある事務所を訪れた。中に法人売買業者の女性がおり、名前を書き印鑑を押すように促され、あっという間に書類が完成した。

 関係者によると、法人売買業者はあらかじめライフプランを15万円で買い取っていた。書類はライフプランの所在地を埼玉県草加市から春日部市に移し、理事を一斉に交代させる転売手続きに関するもので、この書類を基に11年8月、転売された。

この記事は有料記事です。

残り1025文字(全文1411文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集