来島海峡大橋建設事故

作業員7人犠牲、10日で20年

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事故後、馬島の住民らが建てた慰霊碑には今も時折、遺族や知人が供え物をする=今治市馬島で2018年6月5日、松倉展人撮影
事故後、馬島の住民らが建てた慰霊碑には今も時折、遺族や知人が供え物をする=今治市馬島で2018年6月5日、松倉展人撮影

 瀬戸内しまなみ海道の来島海峡大橋架設中の事故で作業員7人が犠牲になって10日で20年を迎える。愛媛県今治市・馬島(うましま)の現場そばに住民が建てた慰霊碑周辺は一年中きれいに掃き清められ、慰霊の花が絶えない。【松倉展人】

 事故はしまなみ海道開通前年の1998年6月10日正午過ぎ、来島海峡大橋の建設現場で起きた。47トンの巨大な鋼鉄製仮設げたと、これを吊(つ)っていた作業車が約60メートル下の地上に落ち、作業車にいた23歳から56歳までの男性7人が死亡、1人が重傷を負った。本州四国連絡橋3ルートの工事で最悪の惨事だった。

 当時人口30人余の馬島で、住民は工事中の作業員とも顔見知りとなり、祭りなど島の行事にも参加してもらうなど、交流が深まり、完成への期待が高まる中での事故だった。馬島地区自治会長の花卉(かき)農家、塩見勝太朗さん(63)は「この世のものとは思えない轟音(ごうおん)。外に出ると、仮設げたを吊っていたワイヤが揺れていた。直前まで作業する人たちが見えていたのに……」と振り返る。

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