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雨の季節が到来です。自然と傘を使う機会も増えますが、傘は「使う」ものというより「購入」し「消費」するものという性質が近年は色濃くなってきている気がします。経済産業省が実施する経済センサスによると国産だけで年間約120万本、1日に換算すると3300本の傘が生産されています。一方で、東京メトロの駅や電車内で昨年忘れ物として届けられた傘は年間7万7000本で、1日200本以上の傘が忘れられています。
小学校の通知表に「物を大切にする」という項目があり、いつも先生に「△」をつけられていた記憶がふとよみがえってきました。そこで通知表を引っ張り出してきて中をのぞいたところ、そんな項目は存在しないではありませんか。物を大切にしていないと誰かに指摘されコンプレックスに思っているうちに、記憶がすり替わっていたのでしょう。そんなコンプレックスがあったからか、私は一つのものを長く使うように心がけるようになり…
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