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歯ブラシ

月に1度は交換 開いた毛先、歯垢除去率4割減

寝る前の歯磨きをする男児=稲田佳代撮影

 6月4~10日は「歯と口の健康週間」だ。今年の標語は「のばそうよ 健康寿命 歯みがきで」。歯周病など口の中の病気が、脳や心臓など全身の病気の一因になることが知られるようになり、今まで以上に歯磨きの重要性が注目されるようになった。しかし1カ月以上、同じ歯ブラシを使い続けると、歯垢(しこう)を落とす効果が低下するという。せっせと歯磨きをしたのに、汚れが落ちていないなんて--。そんなことにならないよう、1カ月に1度は歯ブラシの交換を習慣にしよう。

 歯垢は、歯の表面や歯間などに付着する細菌の塊のこと。細菌は酸を生成し、歯のエナメル質や象牙質を破壊、虫歯をつくる。また歯と歯茎の間に蓄積し、歯周病の原因となる。

 日本小児歯科学会で報告された研究によると、新しい歯ブラシを100%とした場合の歯垢除去率は、毛先が少し開いたものは80.8%、大きく開いてしまったものは62.9%に低下する。新しい歯ブラシと毛先が開いてしまったものとでは、歯垢を落とす力が約4割も減少していることになる。

 また、ライオンが2017年3~4月、インターネットと個別配布で女性1600人、男性600人から回答を得たアンケート調査では、歯ブラシを交換するタイミングは「毛先が広がった時」が約9割を占めた。交換するまでの日数は、女性が平均50日、男性が平均61日で、同じ歯ブラシを2カ月以上使い続けている人も珍しくなかった。

 これらの調査結果から、ほとんどの人が歯ブラシを毛先が開くまで使い、「そろそろ交換時」と思った時には、既に歯垢除去効果が減少してしまっているということがわかる。

 歯ブラシは、その背を自分のほうに向けて、ヘッドから毛先がはみ出していたら交換のサイン。しかし、例えば毛先がナイロン製とポリエステル製とでは、ポリエステルの方が開きにくい。たとえ毛先が開いていなくても、長く使っている歯ブラシは毛の弾力がなくなり、歯垢除去の力が弱まってしまうという。

 歯ブラシは、ついつい使い続けて、交換のタイミングを逃してしまいがち。ライオンなどメーカーでは1カ月に1度の交換を推奨しており、「歯=8(ハ)」にちなみ、毎月8日を「歯ブラシ交換デー」とうたっている。交換日を忘れないように、毎月1日や月末など特定の日を自身で決めてみてはどうだろうか。

 「歯ブラシは使う側が正しい使い方をして初めて本来の機能を発揮する『道具』」と、ライオンの担当者は語る。日々の歯磨きで健康を保つために、歯ブラシそのものにも気を配ってみよう。【江刺弘子】

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