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シンポジウム

多様性ある大学へ、教授ら議論 ハラスメント対策や障害者対応など 京都

大学内のハラスメントを巡って議論を交わした大学教員たち=京都市南区で2018年6月3日、須藤唯哉撮影

 大学内でのハラスメント(嫌がらせ)やダイバーシティー(多様性)について、現役の大学教授らが意見を交わすシンポジウムが3日、京都市南区の京都テルサで開かれた。反セクハラ運動「#MeToo」など国内外でハラスメントに対する意識が高まる中、多角的な視点から大学のあり方を考えた。

     立命館大の大谷いづみ教授は、研究実績報告書にある業績を無断で削除するなどの嫌がらせ行為をした同僚教員を提訴、一部勝訴した自身の経験を踏まえて話した。「加害者が教員で、被害者が学生や院生だったら事態はもっと深刻になる。被害者ケアと加害者更生の制度化が必要だ」と訴えた。

     大谷教授はポリオによって両足に障害があることから、議論は障害を抱える教員についても。障害がある小中学校教員らへのインタビュー経験がある人権教育研究者の松波めぐみ氏は「学校は(障害がある)生徒に対する支援や配慮は考えやすいが、教員ら働いている人たちへの調整や配慮は不十分だ」と教育現場の現状を分析した。

     一方、上智大の島薗進教授は、社会問題化している日本大アメリカンフットボール部による悪質タックルを取り上げ、「(指導者は)短期的な結果を出すためなら暴力的な手段も辞さないと考えていたのではないか」と多様性の欠如を指摘。同志社大の小原克博教授も学問に対して短期的な業績を求める現代の風潮を問題視。「落ち着いて研究ができない状況は問題を生み出す温床になっている。自立した研究コミュニティーを大学の中に作っていく必要がある」と語った。

     立命館大大学院の立岩真也教授は「障害者だけでなく、多様な人たちに対応する部局や責任主体を大学に作らせることは実現可能だと思う」と述べ、大学の体制作りによる解決策を示した。【須藤唯哉】

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