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車椅子

利用者デザイナー育成講座 オシャレに 着たい服、着てほしい

車椅子でもオシャレ

 車椅子利用者など既製服では合う服が手に入りにくい人向けにオーダーメードの服を作っている福岡市中央区の服飾デザイナー、鈴木綾さん(42)が、車椅子利用者のデザイナーを育てる取り組みを始める。鈴木さんは「当事者が活躍することで、誰もが着たい服を着ることができるようになってほしい」と期待を込める。【杣谷健太】

     福岡市のファッション専門学校の講師などを務めてきた鈴木さんが、障害者や寝たきりの人が既製服では体に合わなかったり、気に入った服がなくて困っていることを知ったのは2010年。車椅子利用者向けの服作りに関する講座の受講生募集の記事だった。

     「これまで服を作ってきたのに、困っている人がいることを知らずに驚いた。自分の持っているものを使って人のために何かをしたい」。そう考えて講座を受講し、障害者にとってどんな服が着やすいかなどを学んだ。

     車椅子を利用している人は、座った状態で服がきれいに見えるようにするため、服の作りを変える必要がある。人によっては床ずれしないような柔らかい生地を選ぶなど、素材にも気をつけなくてはならない。自分で車椅子に乗って試着するなど試行錯誤を繰り返し、11年に障害のある人の服を中心としたブランドを東京で設立し、14年には福岡市に拠点を移した。

     現在はオーダーメードで月4~6着の服を作っているが、「私が想像しても100%は理解できない。当事者が同じような仲間に服を提供できれば」と考えた鈴木さんは、今度は自身が車椅子利用者向けの服作りの講座を始めることを決意。フェイスブックなどで当事者に呼びかけたところ、福岡、熊本、広島の女性3人が手を挙げた。

     講座は今月中旬から8回あり、デザインの基礎を学ぶ。受講者の一人で、福岡県八女市のポートレートモデル、樋口夏美さん(16)は「デザイナーになって、自分がモデルとして自分の作った服を着たい」と語る。

     鈴木さんは、受講後3人が希望すれば何らかの形でデザインの仕事に携われる環境を提供したいと考えている。障害者がデザインしたからではなく、デザインそのものが評価されるようになってほしいと願っている。

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