メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

イチゴいちえ

渡良瀬遊水地と日本遺産 /栃木

 栃木、茨城、群馬、埼玉4県にまたがる「渡良瀬遊水地」が今年度も日本遺産の認定から漏れた。4年目を迎えた認定制度は、観光振興策としての性格をはっきりさせており、地元の自治体や推進団体は、今後の申請について、見送りも含め検討する見通しだ。

     日本遺産は地域の有形・無形の文化財をつなぐ「ストーリー」を作り、観光資源として活用する認定制度。栃木市など周辺6市町は昨年度、田中正造を中心に据えたストーリーで、今年度は水との共存を強調したストーリーで申請した。

     不認定について、申請を後押ししてきた「田中正造関連史跡と渡良瀬遊水地の『日本遺産』認定をめざす会」の高際澄雄さん(69)は「日本遺産の趣旨と、私たちが認定に求めていることとの乖離(かいり)が分かってきた」と受け止める。保全が必要な湿地に集客するジレンマに加え、足尾鉱毒事件や旧谷中村の強制廃村など遊水地成立の背景や正造の精神を強調することと「ストーリーの分かりやすさ」の両立は難しく、「隔たりは埋められないのでは」と指摘する。

     日本遺産になろうがなるまいが、正造や遊水地の価値は変わらない。多少難しくてもその価値を発信し続けることこそが大事だろう。【太田穣】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 沖縄慰霊の日 平和の詩「生きる」全文
    2. サッカー日本代表 「西野監督ごめんなさい」ネットに続々
    3. 将棋 藤井七段、王座戦タイトル初挑戦まであと2勝
    4. 沖縄慰霊の日 壕から出て命拾い 82歳「一生忘れぬ」
    5. 台北 「バイクの滝」橋埋め尽くす

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]