東日本大震災

岩手・釜石津波訴訟 「遺族の思いに敬意」 和解へ、市が感謝の意

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 東日本大震災で岩手県釜石市の鵜住居(うのすまい)地区防災センターに避難し津波の犠牲となった幼稚園臨時職員の片桐理香子さん(当時31歳)の遺族が市に約3490万円の損害賠償を求めた訴訟は8日、仙台高裁の和解案受け入れを市と遺族側双方が表明し、7月3日に和解する見通しとなった。

 和解案は、市は「行政の責任」を認めて犠牲者へのおわびを表明し、園児2人を救出した職員の命がけの行動に感謝の意を示し、和解金48万9500円を支払うとの内容。

 受け入れ理由について、この日の記者会見で野田武則市長は「家族を失った憤りや悔しさ、悲しみを裁判でしか表せなかった遺族の思いに敬意を表した」と述べた。遺族側の弁護団は「法律上の賠償責任の有無に白黒つけるのではなく、多数の市民・職員の命を預かる行政の責任を明確にし、市側が真摯(しんし)に受け止めることで和解に向けて考えられた」とした。

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