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コウノトリ

「最多」4羽巣立ち間近 島根・雲南

コウノトリのひな4羽。翼を広げるようになったひなもいる=島根県雲南市で2018年5月31日、山田英之撮影

 島根県雲南市で今春生まれた国の特別天然記念物・コウノトリのひな4羽が、今月下旬から7月上旬に巣立つとみられ、専門家からも注目されている。国内の野生コウノトリが絶滅後、野外で4羽が巣立つのは最多。ハンターの誤射でペアを失った雄鳥が、別の雌鳥と繁殖したひなたちでもあり、地域住民は「無事に雲南から大空に羽ばたいて」と願う。

     ひなは雲南市大東町にある電柱の上の巣で今年4月17日までにふ化が確認された。いずれも雌。地元ハンターに昨年5月、雌鳥を誤射された雄鳥が新たなペアで誕生させた。4羽とも体重3キロを超え順調に成長している。

     島根県立三瓶自然館(大田市)によると、ひなが巣立つのは生後70日前後で、4羽がこの間に食べる餌はアマガエルなら約5万6000匹に相当。繁殖の先進地・兵庫県豊岡市にある研究機関「県立コウノトリの郷(さと)公園」の船越稔・主任飼育員は「雲南は餌が豊富で、良い環境がある証明」と話す。

     同園によると、1971年に国内の野生コウノトリが絶滅した後、野外で巣立ったのは3羽が最多という。個体識別のための足環(あしわ)は既に取り付けた。

     雲南市での繁殖は、コウノトリの種の保存にも重要な意味を持つ。野外繁殖は長く豊岡市とその周辺に限られていたが、雲南市と徳島県鳴門市で昨年、ひなが誕生。繁殖地の拡大で遺伝子の多様性が生じ、絶滅のリスクが低くなると期待されている。コウノトリを教材にした授業を全学年で実施する雲南市立西小の5年生、園村望乃(のの)さん(10)は「雲南の空を元気に飛んでほしい」と4羽を見守っている。【山田英之】

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