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池澤夏樹・評 『戦う操縦士』=アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著、鈴木雅生・訳

 (光文社古典新訳文庫・950円)

根底にフランス農民の保守思想

 第二次世界大戦の初期、一九四〇年五月二十三日、フランスのオルリー基地から一機の偵察機が飛び立った。目的は百八十キロほど北のアラスまで行って高度七百メートルの上空から情報を収集、帰還すること。

 しかし途中にはドイツ軍の占領地があり、戦闘機隊が哨戒している。見つかれば間違いなく撃墜される。ドイツ側は優勢で、英仏軍が必死でダンケルクから脱出を始めるのはこの日の翌日のことだ。

 三人が搭乗するこの機の機長はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ。二十一歳の時から飛んできた彼はも…

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