メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

内田麻理香・評 『人形論』=金森修・著

 (平凡社・3456円)

<命>とは何か 問いかける

 以前、プラハで人形劇を鑑賞した。チェコにとっての人形劇は大切な意味を持つ。長年、隣国からの支配を受け続けたチェコは、公用の場でチェコ語を使うことさえ禁じられていたが、人形劇の場だけはチェコ語の使用を許されていたのだ。評者が観(み)た演目は『ドン・ジョバンニ』。クライマックスに、騎士団長がゴーレムの姿をして登場したことに驚いた。ゴーレムはユダヤ教の僧侶が作る人工生命体だ。人間でないゴーレムがさらに人形となり、生き生きと動くという奇妙な構造に心躍らされた。

 今回、取り上げる『人形論』は、二年前に亡くなった科学思想史、生命倫理学を専門とした金森修の遺作にあ…

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. アイス ピノがCMをやめた理由
  2. 城に県庁鎮座は「ひんしゅく」 福井県で議論へ
  3. 韓国との協議打ち切り 防衛省が最終見解 レーダー照射音公開
  4. ORICON NEWS “冬アイス”定着の陰で『100円みぞれ』が販売終了、ふわサク「進化系かき氷」戦争へ
  5. 愛媛県庁前で男性倒れる 手に拳銃か

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです