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奇跡の傍らで

働き方改革、必要 チーム医療の時代に=荻田和秀・りんくう総合医療センター産科医

コウノドリ

 働き方改革をめぐる議論が活発です。今回は周産期科医の働き方を個人的な視点から述べてみたいと思います。

 私は前世紀に医者になりました。いわゆる「バブル入社組」ですが、その頃の医者は「研修医残酷物語」の時代でした。その上、我々の世代が中堅になった2007年ごろ、「周産期崩壊」と言われる時代が到来し、1カ月に10日以上の当直などの過重労働の最前線にさらされ続けて今に至ります。研修医時代は10万円に満たない給料でほぼ毎日泊まり込みをしていましたが、どんどん経験を積んで知識も技術も向上してゆくのが自分でもわかる、最も楽しい時代でもありました。ベッドサイドに張り付くことで、新米ながらも患者さんや家族と信頼関係を築くことができ、分娩(ぶんべん)や看取(みと)りを通して医師としてだけでなく、人間として成長させてもらえたように思います。でもそれに耐えられたのはラッキーなだけで、当時は「医師の5年生存率(5年後に同じ科で仕事をしている医師の割合)はがん治療の5年生存率を上回れるか」などと話題にしていました。

 仕事は早朝からあります。まずは病院内での症例検討会。その後は外来や病棟で妊婦さんの対応や分娩の立ち…

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