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安田賢治のここだけの話

地方の受験生は首都圏の大学を受験していない!

 今春の入試では、これまで定員割れしていた大学で入学者が増えた。しかし、必ずしも地方の大学だけに恩恵があったわけではない。今の受験生は現役で大学に進学、しかも地元の大学を目指す傾向が強い。これは大都市、地方に関わらず、受験生に共通する傾向だ。

     昨年、今年と、大都市圏の多くの人気大学が合格者を絞り、入学者を抑制したため入試が厳しくなった。志望大学に合格できないものの、地元の大学進学を望むため、学生募集に苦しんでいた大学に進学し定員を充足したところも少なくなかったようだ。また、2017年は前年に比べ、大学の受験者数が1万7000人多かったことも影響したともみられる。

     表を見てほしい。これは首都圏の主な大学の合格者に占める1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)出身者の割合を2007年と17年で比較したものだ。私立大は一般入試のみのものだが、10年前と比べて大きく伸びていることが分かる。慶応大、法政大、早稲田大などは10ポイント以上、割合が高まっている。

     さらに、表の下にある5大学を見てほしい。この5校は国立大で、1都3県の割合が一橋大や横浜国立大では20ポイント近く伸びており、私立大以上に高まっている。

     国立大も定員厳格化の対象だが、定員充足率は既に1.05倍を切り、合格者を減らす必要がない。これを見ると、定員厳格化に関係なく、地方からの受験生が首都圏の大学に来ていないことが読み取れる。首都圏の国立大の関東ローカル化が進んでいるともいえよう。私立大で1都3県の割合が上がっているのは、定員厳格化の影響というより、地方からの受験生が減っていることのほうが大きな要因といえないだろうか。

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