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バレエ団主宰 牧阿佐美の「飛鳥 ASUKA」 乙女の運命に母を重ね

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絹谷幸二の美術で生まれ変わった「飛鳥」=2016年8月、写真家・鹿摩隆司撮影
絹谷幸二の美術で生まれ変わった「飛鳥」=2016年8月、写真家・鹿摩隆司撮影

 母・橘秋子が残した全幕の創作バレエ「飛鳥物語」を一昨年、「飛鳥 ASUKA」としてよみがえらせた。牧阿佐美バレエ団創立60周年記念シリーズの一環だ。30周年にも同作の改訂を手掛けている。「母の遺作中で最も完成度が高い作品です。国際都市だった古代の奈良が舞台であり、竜も登場するファンタジー。日本のバレエでありつつ、国際的な発信力も備えている。団の代表作として次の世代に手渡すため、すきを埋めて仕上げておきたいと考えました」

 物語は橘の創作で、聖なる舞女である春日野すがる乙女が主人公。竜神の妃(きさき)に選ばれ昇天するが、直前に再会した幼なじみの青年・岩足(いわたり)にも心を残していた。現世と天上、恋と義務に引き裂かれた乙女の運命は……。

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