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武田 砂鉄・評『日本のヤバい女の子』はらだ有彩・著

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遠い昔の女の子と連帯し現代の抑圧をはね飛ばす

◆『日本のヤバい女の子』はらだ有彩(ありさ)・著(柏書房/税別1400円)

 先日、仕事が忙しすぎてグッタリしている女性に「天地創造した神が7日目じゃなくて3日目に一旦休めば、だいぶ楽に働けたのにね」と適当なことを言うと、目をキラキラさせて「その通り!」と返してきた。笑い話のつもりで話した自分の姿勢を恥じる。神は、「このまま創造していると疲れる」と3日目に休むべきだったのだ。

 昔話に出てくる「ヤバい女の子」たちを現代に招き出し、その気持ちわかる、もっと怒っちゃえよ、マジでイケてると、あたかもファミレスで駄弁(だべ)るように、憤りも悩みも挫折も称賛もブツけていく。男性の神イザナギが女性の神イザナミに対して、当初「女から話し始めるのはどうかな……」と思う。著者が突っ込む。「冒頭の『女から声をかけるのはダメ』とかいうやつ、何なの?」。時を越えて、キレる。

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