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古賀攻専門編集委員の政治を中心としたコラム。

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本のある居場所=中村秀明

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 内戦が続くシリアの町ダラヤに手づくりの「図書館」があった。政府軍に包囲され空爆が続く中、破壊された周辺の民家から学生らが本を掘り出し、地下の一室に並べた。

 フランス人ジャーナリストによる「シリアの秘密図書館」(東京創元社)が、その模様を描いている。蔵書は約1万5000冊。それぞれに所有者の名を書いた。いつか平和が戻り、持ち主に返す日のためにである。

 シェークスピアやサンテグジュペリらのほかビジネス書も熱心に読まれた。戦いの合間に訪れる反体制派兵士もいた。「本を読むと、ここではない別の場所に行くことができる」という言葉が紹介されている。

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