半沢直樹シリーズや「下町ロケット」など、池井戸潤さんの作品を読むと、ジェットコースターに乗っているようなスリルを味わえるのはなぜだろう。テレビドラマになった作品も多いが、映画化は15日公開の「空飛ぶタイヤ」が初めて。これを機に池井戸さんに「小説作法」を聞いた。【沢田石洋史】
池井戸さんは日中、3~4時間執筆する。休むと調子が狂うので、土日も含めてほぼ毎日書く。マネジャーによると、原稿に向かっている時、「へえ、そうなんだ」「君ってそういう人だったの?」などと独り言が聞こえるという。誰かと会話しているのですか?
「物語がスタートして、登場人物の一人一人が何を思い、どう動くのか。登場人物が考え、行動するまま僕が書く。僕が『この登場人物にこう言わせたい』というのは一切ありません。書く過程で僕自身が『君って、そういう人物だったのか』と気付くことがあるのです」
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