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東京・銀座 ハチミツ 栄養満点、屋上の極上な味 全国に広がる「都市養蜂」 /東京

 東京・銀座のど真ん中でいま、ハチミツの収穫作業が真っ盛りだ。11階建てビルの屋上にあるNPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」の養蜂場。日比谷公園や皇居、浜離宮へ花粉を求め、はるか頭上を飛ぶ小さな蜂の存在に買い物客らは気づかない。栄養満点のハチミツは、カステラなど多種多様な「銀座ブランド」の原料にもなっている。【高橋昌紀】

     「ブンブンブン」。2センチ足らずの蜜蜂たちが舞う。幅4メートル、奥行き3メートルほどの小さな養蜂場。積み上げた14個の養蜂箱では5群、推定約20万匹の蜂が暮らす。「攻撃ととられるような行動をしなければ刺されませんよ」。田中淳夫理事長は、蜂がびっしり取り付いた「巣脾枠(すひわく)」を箱から引き抜き、ミツのたまり具合をチェックして言った。

     有志によるまちおこしの一環として、2006年に蜂3万匹でスタートした。養蜂家の指導を受け、17年の年間収穫量は当初の約150キロから約1・6トンと10倍以上伸びた。ここを手本に「都市養蜂」は全国へ広がり、現在は100カ所以上で同様の取り組みがあるという。今年4月には銀座地区で4カ所目となる養蜂場を新設し、見学者も受け入れるなど「都市養蜂」の普及に努めている。

     蜂の飛ぶ範囲は半径約3キロにも及ぶ。春はサクラ、初夏はユリノキやエンジュなど求める花が異なるため、ハチミツの味も季節ごとに違うという。「銀座ブランド」のハチミツを売りにするからには、高品質を維持しなければならない。養蜂場での収穫基準は、糖度79以上と厳格だ。百貨店の松屋銀座とコラボレーションし、純粋なハチミツ製品のほか、カステラやシュークリーム、ケーキなどに使われ、銀座の味を演出している。

     同NPOは養蜂を軸とした「ビーガーデン(蜂庭)」運動を理念に掲げる。屋上緑化は蜂にはもちろん、都会の人間にも優しい。松屋銀座の屋上などでサツマイモを育て、「銀座産焼酎」の商品化にもつなげた。「ハチミツが取れるのは健全な自然の生態系が維持されている証拠」と田中理事長。「まだまだ『耕作放棄地』はある。極上な屋上の味を届けていきたい」


    取扱店◇

     松屋銀座(東京都中央区銀座3、03・3567・1211)などで購入できる。7月27~29日は紙パルプ会館で「はちみつフェスタ2018」(日本はちみつマイスター協会主催)を開き、ハチミツ販売やセミナー、屋上養蜂場の見学会などを予定する。一部のイベントは参加費が必要。


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