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デジタル時代の改ざん防止 「人間は不完全」認めてこそ=武田徹

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 先日、カメラメーカーのキヤノンがフィルムカメラの販売終了を発表した。デジタル化による物理的な記録媒体離れはあらゆる領域で進み、写真の世界も例外ではない。

 こうした技術的な世代交代との関係を改めて考えてみたいのが財務省の公文書改ざん事件だ。

 人はなぜ記録を残すのか。それは過去を参照して現在の軌道を修正し現在の検証を未来に委ねるためだろう。そこで踏まえられているのは人間は不完全な存在だという認識だ。不完全な人間が考え、行うことだから参照と検証の不断のプロセスを通じて改善しなければならないのだ。

 そうした参照と検証に役立てる記録は利用者の都合で恣意(しい)的に改変されては困る。確かに固定されている必要がある。

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