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マケドニア

国名問題 「北マケドニア」に改名へ 対立27年、ギリシャと合意

マケドニアの国旗を掲げて国名変更に反対する野党支持者ら=スコピエで2日、ロイター

 【ウィーン三木幸治、ブリュッセル八田浩輔】「マケドニア」という国名を巡り、27年にわたり対立を続けてきた東欧のマケドニアとギリシャは12日、国名を「北マケドニア共和国」に変更することで合意した。国名変更でギリシャが反対していたマケドニアの北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟が大きく前進することになる。

     マケドニアは1991年に旧ユーゴスラビアから独立した際、アレキサンダー大王ゆかりの古代王国から名前を取ったが、同名の地域を持つギリシャが反発。また、「マケドニア」は現在のマケドニア、ブルガリア、ギリシャを含む地域だったため、ギリシャは「領土拡大の野心を示している」と非難していた。

     昨年5月、マケドニアに左派政権が誕生して問題解決の機運が高まり、今年1月から国連の仲介による協議が行われた。マケドニアのザエフ首相は12日、「歴史的合意だ」と喜び、ギリシャのチプラス首相は「これで(東欧の)マケドニアは古代ギリシャ文明とのつながりを主張できなくなった」と述べた。国名変更のためには、今後、両国議会での批准とマケドニアでの国民投票が必要となる。

     NATOのストルテンベルグ事務総長は「忍耐強い外交の証し」だと歓迎し、マケドニアのNATO加盟を軌道に乗せるとコメントした。マケドニアは2008年にNATO加盟寸前だったが、ギリシャの反対で見送られた経緯がある。

     EUのトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)もツイッターで両首脳に「不可能を可能にしてくれたことに感謝する」と述べた。西バルカン地域でのロシアや中国の影響力拡大を懸念するEUは、早ければ今月末にもマケドニアとの加盟交渉開始を承認する。

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