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海外産豚肉

売り込め 商社がブランド化競う 飼料や交配工夫、高品質で低価格

伊藤忠商事はハイライフポークを使った料理を提供するレストランを東京・代官山に出店し、PRしている=東京都渋谷区で2018年2月6日午後1時0分、小川祐希撮影

 大手商社が海外産豚肉をブランド化し、販売に力を入れている。エサの配合や交配を工夫し、品質管理も徹底することで、高い肉質と安全性を確保。国産より低価格であることも武器に、売り込みを強めている。【小川祐希】

     伊藤忠商事は、49・9%出資するカナダのハイライフ社がマニトバ州で生産している豚肉を輸入し、関連会社のプリマハムと共に「ハイライフポーク」として展開している。3種類の豚の品種を掛け合わせた「三元豚」に、オレガノやシナモンといったハーブをエサに配合して出荷直前の2カ月間与えることで、臭みを抑え、うまみやコクを増している。

     伊藤忠はハイライフ社の社員に豚しゃぶなど日本流の食べ方を理解してもらい、薄切りにしてもおいしくて見た目もいい、日本向けの肉質を実現させた。輸入量は2013年度の2・1万トンから、17年度には4・8万トンまで増加した。

     三井物産の関連会社のスターゼンも、昨年4月からカナダ・ケベック州産の豚肉を「ケベックの恵み」のブランドで展開している。三元豚に、独自開発したトウモロコシと麦を中心とした配合飼料を与えることで、うまみ成分のアミノ酸を多く含んだ肉を実現した。さらに出荷前の2カ月間、ペパーミントを食べさせることで臭みを抑え、肉の色があせるのを防いでいる。

     住友商事子会社の住商フーズは、三元豚よりもさらに1品種多い4品種の豚を掛け合わせた米国産の「四元豚シルキーポーク」を展開。甘みが強く、酸味や苦みを抑えた。日本人が好むサシと呼ばれる霜降りが肉に入っているのも特徴だ。

     各社は食の安全にこだわる日本の市場に狙いを絞り、飼料の残留農薬や生産管理を徹底することで「国産豚肉をしのぐ品質」(住商フーズ)とアピールする。

    伸びる国内需要

     豚肉の国内需要は伸びている。16年度には国産と輸入合わせて176万トンが市場に出回っており、11年度と比べて約5%増加した。これまでは高品質で高価な国産と、安価だが品質に劣る輸入品に二極化し、「手ごろな価格で高品質な豚肉が市場に無かった」(伊藤忠商事広報)とされてきた。ハイライフポークの小売価格は「国産より3割ほど安く、従来の輸入品より1割程度高い」(同)といい、各社は高い需要を見込んでいる。

     現在国内手続きが進む環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が発効すれば、カナダ産豚肉にかかる関税は徐々に下がる。スターゼンの担当者は「すぐに大きな効果は表れないが、輸入豚肉の注目度は高くなる」と話す。

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