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ロシアW杯

サッカー 国際親善試合 西野J戻った一体感 本番前最終戦で初白星

【日本-パラグアイ】試合終了間際、4点目のゴールを決めた香川(左から2人目)を迎える乾(同3人目)ら日本イレブン=共同

 <Russia 2018 WorldCup>

     【ゼーフェルト(オーストリア)大島祥平】サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表は12日、W杯前の最後の強化試合としてオーストリアのインスブルックでパラグアイと対戦し、4-2で、西野監督体制では初めて勝利を挙げた。前半は無得点だったが、後半に入り先発出場の乾(ベティス)が2ゴール。さらにオウンゴールの後、香川(ドルトムント)が1得点を挙げた。

     必死さ。出足の良さ。追い込まれていた日本代表の選手たちは、本番直前の試合で大事なものを取り戻した。

     中でも目を引いたのは、これまで欠けていた一体感だ。「チームとして1人のためにスペースを空ける。そこに誰かが連動して入る。個人(プレー)じゃなくて」。香川の言葉に尽きる。

     得点もその意識から生まれた。後半6分は、昌子(鹿島)の縦パスをワンタッチで乾に託した香川が左前へ走り込み、相手の注意を分散させた。2点目も、労をいとわない岡崎(レスター)が裏を狙って相手DFを引きつけていた。いずれもできたスペースを生かしてゴールを奪った乾は「狙い通りの形だった」と振り返った。

     日本は5試合連続で先制を許し、試合終盤にも失点。力強さが見えなかったパラグアイに2点を許した内容は、手放しで喜べない。ただ、海外組も含めた試合では昨年10月のニュージーランド戦以来8試合ぶりの勝利だ。西野監督は「選手の中で劇的に変わる瞬間や、違う角度の成長が今日の勝利で感じ取れるかもしれない」と話した。香川は「(本大会で惨敗した)4年前は親善試合を勝って『やれる』というところはあった。安心してはいけない」と浮かれる様子はなく、適度に緊張を緩和できた白星は今のチームには特効薬だろう。

     西野監督は予告通り、8日のスイス戦と合わせて2試合で23人の選手全員を起用した。「コロンビアにすれば捉えづらいものを見ているのではないか」とし「(戦術で)隠している部分も」とほのめかす場面もあった。少し余裕も出てきたようだ。残された時間で完成度を高め、今やれることの全てをW杯初戦のコロンビアにぶつける。

    オーストリアでの合宿を打ち上げ、宿舎で記念撮影をするサッカー日本代表の選手たち=オーストリア・ゼーフェルトで2018年6月13日午後0時59分、大島祥平撮影

    ロシアへ出発

     サッカー日本代表はパラグアイ戦から一夜明けた13日、ロシアのベースキャンプ地カザンに向けて出発する前にオーストリア・ゼーフェルトの宿舎で取材に応じた。2日に現地入りしてからの合宿を終え、主将の長谷部(アイントラハト・フランクフルト)は「素晴らしい環境で練習できて感謝している。コロンビア戦に向けてラストスパートでどれだけ追い込みをかけられるか」と話した。

     映像の確認などを連日、明け方まで続け、寝られなかったという西野監督は「あと1週間だが、さらに良い状態にもっていける」と手応えを得た様子。勝利を手にしてロシア入りできることにも「高いレベルで(選手を)選択できる状況を考えるとワクワクする」と静かに語った。【丹下友紀子】

    井手口が帰国

     サッカーW杯に臨む日本代表のバックアップメンバーとして同行していたMF井手口陽介(21)=リーズ=が13日、所属クラブに合流するため、代表チームを離れて帰国した。オーストリアのインスブルック空港で取材に応じ「この経験は絶対次につながると思う。ここから頑張って少しでも成長できれば」と話した。

     井手口はW杯出場が決まった昨年8月のアジア最終予選オーストラリア戦でゴールを決めるなど活躍したが、本大会のメンバーからは落選。FW浅野拓磨(ハノーバー)とともにバックアップメンバーとして事前合宿に参加していた。【大島祥平】

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