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大阪万博誘致

未来の若者が開く 最終プレゼン

各国のPR動画を見る学生グループ「WAKAZO」のメンバーら=大阪市北区で2018年6月13日午後7時36分、久保玲撮影

 【パリ津久井達】命輝く未来を、大阪での開催を若者に懸けてください--。2025年国際博覧会(万博)の誘致を目指し、13日に3カ国がパリで行ったプレゼンテーション。55年ぶりの大阪での万博実現を目指し、スピーチした京都大医学部5年の川竹絢子さん(23)は自分たちの世代が先頭に立つ意気込みを示した。ノーベル賞受賞者の京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授も「生命の神秘」を巡るスピーチで大阪での開催に熱い思いを届けた。

    京大医学部生ら訴え

     川竹さんは医師を目指す傍ら、末期がんの女性患者に出会った経験からヘルスケアについて考える学生団体を設立した。仲間と活動を続ける中で、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に深く共感し、誘致活動に関わるようになったという。川竹さんは終始笑顔を絶やさず堂々とスピーチ。「2025年。引っ張っていくのは私たち若者です。一緒ならきっと実現できます」と各国の政府代表ら約200人に訴えた。

     生まれも育ちも大阪の山中教授は「イ・ノ・チ。日本でライフのことをそう呼びます」と切り出し、「生命はひとたび失われると二度と生き返らない。でも細胞に関しては運命を変えることができる。若返らせることすらできる」とiPS細胞発見の経緯を紹介。さまざまな病気の治療に役立つ可能性に気付いた原点を、子供の頃に体験した「1970年の大阪万博にある」と振り返った。

     大阪市此花区の人工島・夢洲の会場を紹介した映像では、誘致サポーターになった世界的な人気のアニメキャラクター「ピカチュウ」も登場。出席者が笑顔で撮影する様子も見られた。

     プレゼンには安倍晋三首相もビデオメッセージで出演し、「日本の子どもたちだけでなく世界中の子どもたちの胸を高鳴らせる万博になる」と述べた。

     誘致委員会会長の榊原定征・前経団連会長に続き、サントリーホールディングス執行役員の福本ともみさんが、社の理念でもあるチャレンジ精神を尊重する「やってみなはれ」の合言葉を紹介。計5人がスピーチを終えた後、会場のライトが落とされた。すると暗闇の中から大阪芸術大で教える著名なバイオリニスト、川井郁子さんが和太鼓に合わせて演奏を始め、スピーチを終えたプレゼンターや大阪府の松井一郎知事ら誘致委幹部が手拍子しながら姿を現した。スピーチや映像によるアピールだけだったロシア、アゼルバイジャン両国との違いは鮮明だった。

     一方、ライバル国も力のこもったプレゼンを行った。最初にプレゼンしたロシアは「サッカー・ワールドカップや経済フォーラムなど国際的なイベントの経験が豊富。初めての万博開催に向けて国民が一体となってサポートしている」と主張した。2番目に登場したアゼルバイジャンは「シルクロードの通過点として東西南北の橋渡しとなってきた。異なる文化が調和している国で万博が開催されれば、新たな万博の市場を開拓し、歴史を作り出すことになる」と訴えた。

    「WAKAZO」メンバーも

     13日のプレゼンテーションに登壇した京都大医学部5年の川竹絢子さん(23)は、若者によるパビリオンの実現を目指す学生グループ「WAKAZO」のメンバーだ。

     グループは、高校生や大学院生ら約20人を中心に活動。一昨年に万博誘致に向けた提言書をまとめ、大阪府の松井一郎知事に提出し、目標は25年万博でパビリオン「WAKAZO館」を造ることで建築案を検討中だ。

     この日は午後7時半、総会に合わせてメンバー約10人が、大阪市北区のオフィスに集合した。スピーチ後、メンバーと話した川竹さんは「どの国も力を入れていたが、日本が一番盛り上がっていた」と手応えを伝えた。大阪大大学院生で執行代表の塩田悠人さん(24)は「僕たちのことが伝わったと思う。今後も責任を持って活動を続けていく」と話す。【芝村侑美】

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