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日朝首脳会談

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 12日の米朝首脳会談でトランプ米大統領が日本人拉致問題を提起したのをきっかけに、日朝首脳会談開催の機運が高まっている。止まっていた拉致問題の時計の針は動き出すか。北朝鮮の非核化と朝鮮半島の和平、日朝の国交正常化に向けて、日本は具体的にどのような役割を果たすことが求められているか。

非核化の具体的作業必要 藪中三十二・立命館大客員教授

 米朝首脳会談は、ついこの前まで激しく言い争っていた2人の指導者がひょう変し、固く握手した映像が何より衝撃的で、新しい時代の到来を印象づけた。これで東アジアの安全保障問題が大きく動き出すかという期待、あるいは幻想を世界に抱かせるものであり、まさに「歴史的な」会談だった。

 しかし、共同声明の中身を吟味すると、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の文言は盛りこまれておらず、具体性に欠け新味もなかった。事務方は直前まで努力はしたのだと思うが、結局はまとまらず、親分(トランプ米大統領)自身が大事なことは「トップ同士の絆の構築だ」と言い切り、文言は二の次と判断したのだろう。事務方を経験した身から言うと、トップで詰め切れなかったものをフォローするのは大変な作業…

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