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安倍首相

日朝会談は拉致進展が前提 金氏の真意見極め

安倍晋三首相(右端)と面会する、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(右から2人目)、横田早紀江さん(同3人目)ら=首相官邸で2018年6月14日午後、藤井達也撮影

 14日に拉致被害者家族会と面会した安倍晋三首相は、日朝首脳会談の実現に改めて意欲を示したが、開催にあたっては拉致問題で進展があることが条件との姿勢を崩していない。日朝対話を排除しない姿勢を示した北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の拉致問題に関する真意を見極めたい考えだ。

 ソウルを訪問している河野太郎外相は14日、ポンペオ米国務長官と会談。米朝首脳会談の説明を受けた後、「北朝鮮と拉致問題を含むさまざまな懸案事項を話し合う用意がある」と伝えた。同日の記者会見では日朝首脳会談について、「ただ話をすればいいのではなく(拉致)問題解決につながる形で首脳会談が実現しなければならない」と強調。さらに「今の時点で日朝のハイレベル対話を検討していることはない」とも述べ、当面は北京の外交ルートなどで北朝鮮側との接触を重ねる考えを示唆した。

 米朝首脳会談で金委員長は「拉致問題は解決済み」との従来の方針に言及しなかったが、政府筋は「楽観はできない」と指摘する。官邸幹部も「できるだけ早く首脳会談を行いたいが、成果が出ないと意味がない」と述べ、慎重に検討する考えを示した。首脳会談に臨み、拉致問題で何も成果がなければ政権へのダメージは計り知れないためだ。

 14日の拉致被害者家族会との面会では、飯塚繁雄代表から「焦らずに。何も決まっていないうちから首相が北朝鮮に出向いて交渉するのは時期が早い」と要請され、首相が「首脳会談は拉致問題が前進していくものにならなければ意味がない」と応じる場面もあった。

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