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音楽ライブ用の機材を使って大音量で映画を上映する「爆音映画祭」が全国で開かれるようになって10年。登場人物に声援や歓声を送る「応援上映」や、インド映画のシーンに合わせて歌い踊る「マサラ上映」など、「上映中はお静かに」という映画館の常識を翻す鑑賞スタイルが人気を博す中、「映画の新しい見方」をけん引してきた爆音上映は今も多くの人をとりこにしている。
通常の3倍にも4倍にも感じる音が、空気の振動と共に伝わってくる。「普通に見ていたら気にも留めなかったような音が、爆音だとしっかり聞こえて五感を刺激する」と、映画評論家で爆音映画祭プロデューサーの樋口泰人さん(61)は説明する。会場の広さに合わせて30~40台のスピーカーを持ち込み、壁面だけでなく座席の下へ設置することもあるという。
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