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政治 アメリカと北朝鮮 歴史的な握手、さて日本は?

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毎日新聞まいにちしんぶん専門編集委員せんもんへんしゅういいん与良正男よらまさお

 歴史的れきしてき瞬間しゅんかんだったとおもいます。みなさんもごぞんじのように、アメリカのトランプ大統領だいとうりょう北朝鮮きたちょうせん金正恩朝鮮労働党委員長キムジョンウンちょうせんろうどうとういいんちょうがシンガポールで会談かいだんし、握手あくしゅわしました。

     両国りょうこくのトップが会談かいだんするのははじめてのこと。昨年暮さくねんくれまでは「アメリカが北朝鮮きたちょうせん攻撃こうげきして戦争せんそうになってしまうのではないか」と緊張きんちょうした状態じょうたいつづいていました。トランプ金氏キムしもおたがいののしりっていたのですから、本当ほんとうおおきな変化へんかだとおもいます。

     会談かいだんでは北朝鮮きたちょうせん核兵器かくへいきをなくすこと(非核化ひかくか)を約束やくそく一方いっぽう、アメリカは北朝鮮きたちょうせん体制保証たいせいほしょう、つまり北朝鮮きたちょうせん攻撃こうげきせずに、いま金氏キムしをトップとするくに体制たいせいえさせるようなことはしませんよ、と約束やくそくしました。

     ただし、発表はっぴょうされた共同声明きょうどうせいめいむと、たとえば「いつまでに非核化ひかくかする」といった具体的ぐたいてきはなしにはなっていません。北朝鮮きたちょうせんはこれまでもこうした約束やくそくやぶってきた過去かこがあるだけに、今度こんども「本当ほんとう合意ごういまもられるのか」といった不安ふあん疑問ぎもんこえ世界中せかいじゅうにあります。

     でも、ともかく戦争せんそうかわないことを2ふたりのトップが合意ごういしたのはとてもいいことです。平和へいわ世界せかいにつながるよう期待きたいしたいとおもいます。

     日本にっぽんもどうするか注目ちゅうもくされます。とくながあいだ進展しんてんしてこなかった拉致問題らちもんだい解決かいけつけたチャンスだと安倍晋三総理大臣あべしんぞうそうりだいじん首相しゅしょう)もかんがえているはずです。

     これまで北朝鮮きたちょうせんは、拉致問題らちもんだいについて「すでに解決済かいけつずみ」という立場たちばつづけてきました。このため、まず、アメリカと北朝鮮きたちょうせん握手あくしゅしたのをに、この立場たちばえさせることができるかがポイントになります。

     アメリカと北朝鮮きたちょうせんがそうだったように、日本にっぽん北朝鮮きたちょうせんもずっと敵対てきたいしてきました。けっして簡単かんたんではありませんが、日朝関係にっちょうかんけいおおきく変化へんかすることをねがわずにはいられません。


     政治部せいじぶデスクなどをて2004ねんから論説委員ろんせついいん早稲田大学大学院客員教授わせだだいがくだいがくいんきゃくいんきょうじゅつとめた。TBSテレビ・ラジオや大阪おおさかMBSテレビの報道番組ほうどうばんぐみなどでコメンテーター。1957年生ねんうまれ。

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