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サハリンと聞いて、みなさんは何をイメージするでしょうか? 旧樺太、寒冷地、ロシアの文豪アントン・チェーホフを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。
私は1999年からサハリン旅行を扱っています。当初私には旧樺太の印象が強くありました。実際、戦後73年の今日でも樺太出身者やその子孫が故郷を訪れています。サハリンには旧樺太庁博物館(現在はサハリン州郷土博物館)など日本統治時代(05~45年)の建物が数多く残っており、その風景を目の当たりにするとタイムスリップしたような感覚になります。日本が敷設した狭軌の鉄道線路も使われています。
またサハリンはチェーホフゆかりの島として知られています。1890年に流刑囚などの調査でサハリンを訪れたチェーホフは、旅行記録の大作「サハリン島」を著しました。サハリン中部のアレクサンドロフスク・サハリンスキーにある歴史・文学博物館「チェーホフとサハリン」には、チェーホフが滞在中に使った身の回りの品や、親戚に打った電報などが展示されています。文豪といえば、宮沢賢治も1923年に当時の樺太を訪れてお…
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